めんつゆの悲劇

部屋に家族いないし、人がいないと食欲も湧かないし、そもそも食欲あんまりないし、今日は食べなくていいやと思った矢先に目の前にざるそばが飛び込んで来て、「少し食べるか」と麺つゆを取り出したものの、麺つゆが濃縮しているものだということをすっかり失念しており、慌てて水で薄めたものの、つゆの量が思った以上に多くなった故に、本格的に食べるかとワサビと大根おろしを用意し、大根の汁まで入れたら、予想以上に辛くなり、大根の辛さを実感しつつ濃く、辛いそばを腹いっぱい食べたというこの悲劇を「めんつゆの悲劇」と呼ぶことにしよう。