て。

小、中、高、と続いていく学校という道なんて普通に通り過ぎていくかと思っていたけど
壁や障害はいっぱいあって
いつか両親のように笑って暮らせるかと思ったけど
いつも笑っていられるわけでもなくて
少しの間我慢して目の前にある課題を黙々とやれば喜んでくれるかと思ったけど
その我慢もできなくて、喜んでくれても自分が喜べなくて。


人との関係がこんなにつらいものだとも思わなくて
転ぶなんて思わなくて
こんなに立ち上がれないなんて思わなくて
想定していた楽しさなんてなくて
想定外の苦しみがあって
想定外の涙があって
私は何者でもなくて
何かに特化してはいなくて
一番でもなくて
欠陥製品でもなくて
でも成果は何もなくて
言い訳してもいられなくて
でも言い訳する材料を探していて
材料が見つかったら言い訳をして
何者かであるような顔をして
アイデンティティを探していて
まわりはすごい人ばかりで
私は行動できなくて
昔を羨んでいて
今は泣いていて
未来が見えなくて
何も持ってなくて
涙が熱くて